【ばらフェスタ2019】独創的で洗練された美しさ!ローラン・ボーニッシュが提案する「バラのある暮らし」

このイベントはすでに終了しています。

神奈川県・横浜市で初開催された「ばらフェスタ2019」に、フランス人フラワーデザイナーのローラン・ボーニッシュさんの作品が出展されていました。

来日以来、彼の独創的で洗練された色彩感覚や花の合わせ方は、男女問わず数多くのファンを魅了し続けています。

そんなローランさんが今回の「ばらフェスタ2019」のために制作した展示は2つ。パリジャンのパリの日常とバカンスで訪れた田舎の家、それぞれのバラのある暮らしをイメージして制作された風景です。

実物をご覧になれなかった方にも展示の全景がわかりやすいように、全体を撮影した写真を掲載してご紹介します。

この記事では・・・

  • 「ばらフェスタ2019」に出展されたローラン・ボーニッシュさんの展示のみをご紹介しています。

ばらフェスタ全体のレポートはこちら
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ローラン・ボーニッシュが提案するバラのある暮らし

会場となる大さん橋ホールの構造上、一番奥にある大きな窓から入る自然光で明るく照らされる位置に、都会パリの日常の展示が。

反対側は自然光がさえぎられ少し薄暗い感じの空間で、スポットライトのみで照射される位置に田舎の風景の展示が配置されていました。

これがローランさんの狙いかどうかはわかりませんが、光の加減も妙にそれぞれの展示にマッチしていて、なんだか細かい気遣いが感じられる雰囲気。

パリジャンのパリの日常

ばらフェスタ2019 ローラン・ボーニッシュ

ローランさんがイメージする、都会のパリの日常を切り取った空間・展示です。パリにあるフラワーショップや、アレンジを楽しむアトリエのよう。パリジャンのバラのある暮らしって、こんなイメージ?

私は随分前からフランスやパリに憧れはあるものの、訪れた事がないので実際にどんな雰囲気なのかわかりませんが、もしパリにあるフラワーショップがこんな感じだとしたら、ちょっとおしゃれすぎませんか?(笑)

ばらフェスタ2019 ローラン・ボーニッシュ

骨格だけで造形された建物の雰囲気もまたおしゃれ!繊細な花々やフラワーアレンジの配置間隔がごく自然なのに加え、小物類や装飾品にも高級感が漂います。

こちらは、ローランさん初の作品集「Jeux de fleurs(ジュー・ドゥ・フルール)」にも掲載されている「ベルエポックの椅子」です。座面に広がるあじさいの色彩が艶やかでなんとも斬新なアート作品。

あじさい、クレマチス、クリスマスローズといった花々が選ばれ、ローランさんの作品集に掲載されているものとほぼ同じ状態のものが、実際に拝見できる機会はなかなかありません。
掲載されている作品集はこちら!

何気なく配置された、ひとつひとつの作品にそれぞれ個性があって。キラキラして本当に素敵!

にこる

ローランさんの花装飾の根底にあるものは、幼少期からの記憶、土地の空気、匂い、感触、自然の中の景色や色彩だと語られています。

来日されてから20年以上が経過した今でも、故郷フランスでの幼少期の記憶が強く鮮明に残り、今日の彼の想像力、創造力に繋がっているんですね。

ローランさんの作品の魅力は、花々を惹きたてる装飾品の数々にもあります。植物を美しく魅せる情景にもこだわり、時には家具をリメイクして背景を自作することも。そんな独自の世界観を「ローランスタイル」と呼ぶ人もいます。

バカンスで訪れた田舎の家

ばらフェスタ2019 ローラン・ボーニッシュ

華やかなパリの日常とはガラッと変わって、ゆっくり流れる時間の経過を感じられる落ち着いた雰囲気の空間、ローランさんのイメージする「バカンスで訪れた田舎の家」です。

フランスの田舎がどの辺なのか・・・イメージとしてはマリーアントワネットが暮らした村里(ル・アモー)の様な景色を思い浮かべてしまった私・・・
参考 マリー・アントワネットが暮らした村里(Le Hameau / ル・アモー)まっくろクロスケ ローランさんはフランスのパリ、ブーローニュの森に隣接する高級住宅地ヌイイ市出身なので、そこから程近い場所なのかな?と想像してみたり。

個人的に一番目を引いた、紫色のバラ。切花品評会でも赤やピンク、白色のバラが多い中、紫色って珍しくないですか?

バラの品種について詳しくありませんが、普段あまり見かけない紫色のバラに魅入ってしまいました。

以前、どこかでブルー系のバラは自然界に存在しないという記事を読んだことがありますが、このバラもどこか不自然さを感じる色彩。なにか特殊な技術でつくられたバラなのでしょうか・・・?

めーこ

人工的に色素を吸わせてるんじゃない?(レインボーローズとかみたいに・・・)
バラの品種や交配なんかについては本当に無知な私・・・
(申し訳ない!!!)

にこる

パリの風景同様、こちらも美しい装飾品の数々に目を見張ります。

小さい小瓶に詰められた花や草と、それを擂るための道具。ここで何か錬金するのかな?(笑)あれこれと想像力が膨らみます。

一番目を引いた紫色のバラもそうですが、展示のイメージに合わせてなのかバラ以外でもブルー系の草花が目につきました。

ブルーのあじさいにパラパラと落ちるバラの花びらも展示の演出にマッチしている?(自然に落ちてきた物なのかな?)

展示を見た時にパッと目に入ってくる装飾やフラワーアレンジの花瓶など以外にも、それらを惹き立たせてくれるバラや草木の存在がありました。

細かいところまでこだわって配置・制作されているのが伝わってきます。

ローランさんとお話することも!

展示をゆっくり拝見していたところ、丁度ローランさんご本人が登場されました。

ドームなど大きな会場でのイベントでは、フラワーデザイナーさん等と直接お話する事ってなかなか難しいと思うのですが、今回の大さん橋ホールは会場も広すぎず比較的小規模だった事もあり、ローランさんと身近にお話する事ができました。

お話するといっても、話しかけたり質問した事に対して2.3返答してくれる程度ですが、ローランさんが登場するや否や人が集まり一気に人だかりが。

さすが、人気のフラワーデザイナーさんは違いますね・・・(笑)

ローランさんがこの場で、作品集「Jeux de fleurs(ジュー・ドゥ・フルール)」の販売と、直筆サインを書いてくださるそうで、開始早々どんどん売れていてびっくり!

私ももちろん買いました!(ミーハーなんで・・・すみません~)

にこる

サインをしても良いかちゃんと確認してくれ、ひとつひとつ丁寧にパックして手渡してくださいました。

作品集の販売時にしか見ることが出来なかったフラワーアレンジもとっても素敵でした!記念にパチリ。

ちなみにローランさんの作品集「Jeux de fleurs(ジュー・ドゥ・フルール)」は、会場の物販コーナーで見本を見る事ができました。

最初は購入を迷っていましたが、物販コーナーで現物をじっくり見る事が出来たので、想像以上の素晴らしい内容にその後は迷わず購入。

四季に沿って季節ごとの花の姿を見事に紡ぐローランさんの作品は、普段せわしなく過ごす我々の心にゆとりと安らぎを与えてくれるかのよう。本当に心があらわれる作品集です。
ローランさんの作品集はこちら!

ローランさんについて



LAURENT BORNICHE
ローラン・ボーニッシュ

FLOWER DESIGNER フラワーデザイナー 

フランス、パリ、ブーローニュの森に隣接する高級住宅地ヌイイ市出身。100年近い歴史ある花店の4代目として生まれる。16歳より花の世界に入り、パリ老舗花店で経験を積み、1998年母校EFP(イル・ド・フランスフローリスト組合パリフローリスト養成学校)派遣講師として来日。15年に及ぶ講師経験により日本で数多くの受講生にフレンチスタイルとフランス花文化の伝承に貢献する。

2014年東京田園調布3丁目に【 Laurent.B Bouquetier 】ローランベーブーケティエを設立。フラワースクール、デザインアトリエをオープン。

ローランさんは全国で開かれるガーデニングショーや各種イベントでの空間展示、ステージデモンストレーション、NHKの番組への出演、ブーケレッスンやフラワーアレンジの書籍の出版などに加え、ご自身のアトリエでのフラワースクールも行っています。

そんな超多忙なローランさんの、数々の魅力的な作品が見られる公式webサイト内の「gallery」もおすすめ!
参考 Laurent.B BouquetierLaurent.B Bouquetier 公式web

ローランさんが活躍されるイベントやフラワースクールの情報も得られるので、ご興味がある方は是非公式サイトをチェックしてみてくださいね。

今後もにこるとめーこが気になる情報をお届けします!(喜’v`*)

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