アンパンマンに会いたい!というこどもたちの夢をかなえる場所、横浜アンパンマンこどもミュージアムが2019年7月7日にリニューアルオープンしました。
ずっと心待ちにしていた大勢のアンパンマンファンや、家族連れでにぎわう初日のミュージアムへ潜入してきましたので、私にこる(@choco2col)が感じた正直な感想と、旧ミュージアムとの違いをまとめさせていただきます。
- 旧横浜アンパンマンこどもミュージアムと新ミュージアムの違いを考察しています。
- 有料エリアのみのご紹介
- ここは良かった!ここは残念だった!という個人的感想
- とにかく混雑していたので写真は少なめ、文章で出来るだけわかりやすく説明しています。
無料エリアの紹介はこちら!
横浜アンパンマンこどもミュージアム 入場無料エリアはリニューアルで何が変わった?旧モールとの違いを考察!
2F・3Fミュージアム有料エリアの入館料は?
リニューアルした横浜アンパンマンミュージアムの入館料は、こども(1歳以上)でもおとなでも同額で、ひとり2,200円です。
ミュージアム入館料
こども(1歳以上) 2,200円(税込)
おとな(中学生以上) 2,200円(税込)
※その他障害者手帳をお持ちの方の割引もあります。
にこる
チケットはオンライン購入もしくは券売機で購入
これは、開館時間前後の行列緩和が期待でき、入館もスムーズに行えるリニューアルなのでとても良いなと思いました。
ディズニーと違って、アンパンマンは幼児期に限られる事が多く、現在、幼児育児中の親御さんであれば大抵の場合は「スマホ」の使い方に慣れている事が予測されます。
Webでチケット購入はこちら
参考
前売りWebチケット横浜アンパンマンこどもミュージアム
また、万が一予定していた日にミュージアムに行くことが出来なかった場合、購入したチケットは購入日から半年間有効なので、またいつでも好きなタイミングで利用する事ができます。
それでもスマホからの購入はよくわからない、現金で支払いたい等、必要な方は2Fミュージアム入り口前にある無人の自動券売機、もしくは有人のチケットカウンターで購入できます。
入館時のおもちゃプレゼントがない!
今までこどもチケットで入館したお子さんのみ、一定期間毎に種類が変わるアンパンマンのおもちゃがもらえていました。
リニューアル後も普通にもらえるものだと思っていたのに、まさかの何も無しでした。
以前はもらえるおもちゃが公式ページで公開されていたので、それに合わせて違うおもちゃの期間に行くようにしたりしていたのに・・・ちょっと、いやかなり?残念ですよね。
めーこ
にこる
2Fはミュージアムショップと3Fへ続く階段のみ
横浜アンパンマンミュージアムは、外の入り口でシンボルの「おおきなアンパンマン」の巨像を眺めたら、そのすぐ後ろにあるレインボーの階段を上って2Fへ上がります。ミュージアムの有料エリアへはそのままスロープを通って、一番奥側にある入り口まで延々歩きます。
にこる
ミュージアム入り口にある大きなアンパンマン。とても良い撮影スポットですが、開館間際は入館待ちのお客さんでいっぱい!
2Fはミュージアムへ入館してすぐ左にベビーカーを置けるスペースとコインロッカー、エレベーターがあり、正面に3Fへと続く虹の階段があります。
虹の階段を上がらず、更に奥へ行くと横浜アンパンマンミュージアム限定のグッズがそろう「ミュージアムショップ」が。
ミュージアムショップは、最初に無理に寄ろうとしなくても、帰り際に出口を目指して進んでいると寄れる位置設計です。初日は時間帯によって購入するための列が出来ていましたが、閉館に近づくにつれ客足が減り、スムーズにお買いものが出来るように。
にこる
めーこ
3Fはこどもが思いっきり身体を動かして遊べるスペース多!!
ひろば&パン工場
3Fに上がってすぐ目の前に広がるのは、パンづくりのごっこ遊びが楽しめる「パン工場」を中心に広がる広大な「ひろば」です。
パン工場前はミュージアムのメインステージにもなり、そこを中心に半円状に人口芝生が広がっています。
旧ミュージアムではメインステージとして「やなせたかし劇場」がありましたが、その収容人数をはるかに超えるたくさんの人が観覧できます。
また、「席」という概念が無くなり、芝生の上に曖昧に座れる感じもより多くの人が座って観れるよう改善されています。
メインステージでのショー中はパン工場に入れない
あたりまえですが、ショー中はたくさんのキャラクターが登場します。
キャラクターの出入りが激しいため、メインステージの上に位置するパン工場に入って遊ぶことができません。パン生地をこねたり、パン焼きかまどにはいれたり、ごっこ遊びが楽しいスペースも一時入場制限されます。
パン生地は、触ると本物のパン生地のような手触り感が。触って伸ばして楽しめます。
この楽しいスペースが日に数回、制限される仕様がなんだかもったいない気もしました(笑)
ひろばには屋根付きの半屋外エリアも
ボール紛失防止なんだと思いますが、ボールパークだけはネットに囲まれています。半屋外エリアにはその他、ばいきんUFOやめいけんチーズ型の入れるオブジェがありました。
わんぱくアイランド
お子さんが大きく身体を動かして遊べるエリアなのですが、特筆すべき遊具があるわけでもなく、大きなくじらのオブジェはインパクトがありますが・・・ただ置いてあるだけ。
旧ミュージアムで人気だった虹のすべりだいの様な遊具はなく、ただ丘の上からすべる事は出来るけど・・・といった感じです。
ボールプールもほんの一角で小さなスペース。ボールをかきわけると隠れているキャラクターがいる、との情報でしたが・・・初日は混雑で誰も気がつかず、探す人もいない状態でした。
ただ、並ばなくてはいけないような遊具がなく、空間が広く設計されている事に関しては、混雑時にお子さん同士の衝突回避やけが防止にもなるかもしれません。
めーこ
にこる
がっこうではアンパンマンのおめん作りができる!
旧ミュージアムでは「みみせんせいのがっこう」として人気があったスペースです。あんぱんまんやばいきんまんのお面作りはこちらで継続して展開しています。
また、時間帯によってミニショーが行われるスペースでもあります。日によって内容が変わるようですが、初日はここで「しらたまさんのスターはっくつ」と言うイベントが行われていました。
その他、キャラクターグリーティングもここで何度か行われているのを目撃。がっこうのすぐお隣には、少し区切られて、まだ歩けない赤ちゃん用のベビースペースがありました。
めーこ
にこる
みんなのまちは混雑必至の一番人気ゾーン
旧ミュージアムでも大変人気があったみんなのまちゾーンは、とにかく大混雑!ごっこ遊び風に楽しんだり、ボタンを押すと変化が楽しめるしかけなどもたくさんありました。
くるくる回すと、かき氷ができあがっていく風のかき氷マシーンや、お好みのシロップボタンを押すとその色のアンパンマンかき氷ができあがる装置など。
ケーキのトッピングを自分で動かして自分好みのケーキをつくったり、キャラクターのお顔がくるくる回って表情が変わったりするしかけも。
その他、ドーナツやカップケーキなどの固体で持ち出せるスイーツもあり、カウンター越しに渡せる可愛いスペースもありました。
お子さん達がわりと大喜びで遊んでいたのが、かばおくんの家の前にある畑です。にんじん、だいこん、さつまいもなどを引っこ抜いて、そのままかばおくんのお家で調理します。
その他、扉や窓の横に付いているボタンを押すとキャラクターが出てきたり、音がしたり、お子さんが喜んでくれるしかけが多い印象でした。
ばいきんまんの形をしたバイキンハウスかな?扉が少しだけ空いていて覗けるようになっていたり、とにかく押してみたくなるボタンが目立つ位置にあったり・・・
このバイキンハウスの前には、おおきなアンパンマン号があります。旧ミュージアムでもアンパンマン号は置いてありましたが、それよりももっと大きなサイズになり、中に入ると操縦席のほかにもとにかく押してみたくなる大きなボタンがたっぷり!(笑)
旧ミュージアムのアンパンマン号は、ほっぺたの部分が透明で覗けるようになっていたので、そこから写真を撮りたい親御さんが列を作って並んでいましたが、新しいアンパンマン号は中に入れるだけで窓も無いので、写真を撮りたい親御さんの列ができる雰囲気はありませんでした。
また、このおおきなアンパンマン号の前では定期的にキャラクターグリーティングが行われていました。私たちが訪れた1時間位の間でも、しょくぱんまん、カレーパンマン、めいけんチーズ、ロールパンナちゃんに会えました。
めーこ
みんなのまちをゆっくり楽しみたい方へおすすめ!
みんなのまちはごっこ遊び要素もあり、お子さんが喜ぶしかけもたくさんの楽しいゾーンですが、初日はとにかく大混雑!
とにかく大混雑すぎるみんなのまちを、もっとゆっくり楽しみたい!という方は、メインステージで行われる「まもれ!みんなのパンこうじょう」というメインショーが行われている真っ最中が穴場です。
ほとんどのお客さんがメインステージ前に集結しているので、ショーの最中だけは本当にびっくりするぐらい空いています。
我が家のめーこさんは20分ぐらいのショーを最後までおとなしく見てられず、飽きてくるので途中5分位みてすぐにみんなのまちで遊んでました!
にこる
アンパンマンお決まりの「顔が汚れて力がでない・・・」状況に、新しい顔に変わる瞬間がリアルで拝めます。
しかもバタコさんが投げてくれる新しい顔がステージから離れた位置から飛んでくるという大胆かつ新しい!ドキドキのショーなのです。
わいわいパークではフラッグ作りが楽しめる!
わいわいパークはお子さんと一緒に楽しめるワークショップや、うたのステージが行われる入り口のある別空間です。
ワークショップでは「フラッグ」作りに参加することができ、作成したフラッグがあるとショー鑑賞もより楽しめるといった感じ。
時間が合わず参加する事が出来ませんでしたが、館内にはあんぱんまんやばいきんまんのフラッグを持ったお子さんが大勢いらっしゃいました。
タイムスケジュール例
その他、わいわいパークでは時間帯によって「うたのステージ」も行われています。アンパンマンも登場し、みんなで一緒にご存知アンパンマンのマーチを熱唱できます。
▲入館料だけで参加する事ができました。
安心のおむつ替え室・授乳室・トイレスペース
気になるおむつ替え台や授乳室ですが、1Fの無料ゾーンと3Fの有料ゾーンにそれぞれ完備され、何も心配する必要が無いくらい広々ゆったり+きれい!!です。
通常のトイレと多目的トイレは2Fにも完備しています。入館前にパンフレット等で位置だけなんとなく把握しておけば、困る事はほとんど無いと思います。
再入場時の注意!
有料エリアから一度退出し、無料エリアや別の場所へ行く際はスタッフにハンドスタンプを押してもらいます。
旧ミュージアムは、一度退館した後に再入場するのが容易でしたが、リニューアル後の再入場は、再度入館口までの道のりが遠すぎて憂鬱になってしまうレベル(笑)
有料エリアから無料エリアへの出口は、1Fフードコート横にあります。再入場するには一度館内を出て、再度虹の階段かスロープを上がり、また長いスロープを一番奥まで歩いていかなくてはいけません。
にこる
外にある虹の階段を再び上って、長いスロープのいちばん奥までもう一度行かなくてはいけない。
ここはアンパンマンこども「ミュージアム」なの?
ざっとですが有料エリアをご紹介しました。リニューアルをずっと心待ちにしていましたが、実際に体感してみて個人的に抱いた感想があります。
にこる
キャラクター像がほとんどない
入館して一番残念だったのは、以前の有料エリアではエレベーターで3Fに上がって扉が開くと、アンパンマンや仲間たちが大勢出迎えてくれるキャラクター像がたくさんありました。
はじめて訪れたお子さんにとっては、エレベーターのドアが開いた瞬間からテンションが上がって嬉しそうにキャラクターの名前を呼んだりする姿がとても印象的でした。
こういったキャラクター像は、館内のいたる所にあり、見つける楽しさや名前を知っている嬉しさもありました。
リニューアルされたミュージアム館内には「写真を撮りたくなる」ような意味で配置されているキャラクター像がほとんど見つけられなかったのが残念です。
ジオラマがない
これもかなり驚きましたが、リニューアルされた館内にはアンパンマンの世界感を感じられるミニチュア模型のジオラマが無くなってしまいました。
子供の目線で、臨場感が感じられる丁度良い高さに作られた「はっけんジオラマ」は、大人が見てもわくわく出来るような楽しい一角だったのに本当に残念でなりません。
「ミュージアム」要素があまりない
高知県の香美市にある、やなせたかし記念館を紹介する「ミュージアム紹介ギャラリー」も廃止に。
ミュージアムの「博物館」「美術館」といった意味からすれば、リニューアルされた施設にそういった要素はあまり感じられず、より多くのお子さんがのびのび身体を動かして遊べるような新施設に設計され、スペースもかなり広がりました。
以前の施設が開業していた12年の期間の間に、少なくとも開業当時には予測できなかった動きや効率が、浮き彫りになってきた事が推察されますし、来場者数も予想以上だったかもしれません。
そういった意味では、リニューアルされた横浜アンパンマンこどもミュージアムは、より「効率的」に設計され、来場者にとっては以前よりも更に利用しやすい施設に生まれ変わったのでは?というのが個人的な感想です。
感想・まとめ
アンパンマンの原作者、やなせたかし先生がお亡くなりになってからもうすぐ6年が経過します。
自分は遅咲きだったから・・・と、お亡くなりになる直前まで休む間もなくお仕事に励んでいた先生の事を時々想い返しますが、やなせ先生にも作品作りの中でここは譲れないだとか、作者にしかわからない細かいこだわりというのが少なからずあったはずなんです。
そう感じるのは、やなせ先生が生前に執筆され、没後も少しの間連載が続いていた高知新聞の「オイドル絵っせい」というエッセイの中にある、宮崎駿監督の引退に寄せて思うことを綴った文章を読んで、先生の作品に対する想いや本心を垣間見てしまったからです。
連載がまとめられている本はこちら!
リニューアルされた横浜アンパンマンこどもミュージアムは、訪れる利用者にとっては効率よく楽しめるよう設計され、以前より更に利用しやすくなったと前述しましたが、アンパンマンの世界観が好きなファンにとっては、細かい変更や廃止がとても寂しく感じずにはいられませんでした。
中でも、作者のやなせたかし先生の名前が入った「やなせたかし劇場」という名前が無くなってしまった事。代わりの劇場としてひろばのステージやわいわいパークができましたが、原作者の名前が入った施設が無くなる事で、先々人々の記憶からも薄れていってしまうのでは?
にこる
めーこ
先生がご健在だったら、きっとまた違った設計やネーミングが展開していたのかもしれませんね。
この記事では、有料エリアのみを簡単にご紹介させていただきました。本当はもっと写真も載せたいし細かく記載したいのですが、とにかくリニューアルされたばかりという事で館内は大混雑必至。
今後また何度も足を運んで、新しい発見があればその都度お伝えできればと思います。
あわせて読みたい!
横浜アンパンマンこどもミュージアム 入場無料エリアはリニューアルで何が変わった?旧モールとの違いを考察!
横浜アンパンマンこどもミュージアム 入場無料エリアだけで楽しもう!どんなお店があるの?おすすめグッズもご紹介
横浜アンパンマンこどもミュージアム【ジャムおじさんのパン工場】で購入できるパンは美味しい?種類や味の感想も!