2018年7月からスタートした「デザインあ展 in TOKYO」を実際に体験し、気になる展示や面白い作品をレポートしています。
展示は大きく分けて3つのテーマに分類されており、それぞれ「観察のへや」「体感のへや」「概念のへや」に分かれています。今回は「体感のへや」「概念のへや」と、デザインあ展の会場限定グッズ等をご紹介します。
「観察のへや」については前回の記事でご紹介していますので、是非そちらの記事も合わせてご覧ください。

体感のへや
デザインあの番組で流れるオリジナルソングや音楽とぴったりシンクロする映像が、四方の壁面いっぱいに映し出されます。360°音と映像に取り囲まれて、とにかく迫力満点の空間です。
写真はわかり難くて申し訳ないですが、番組でも大人気の「解散!」が映し出されているシーンです。ライブ会場で流れる音楽のような迫力があり、音から振動を感じます。
「森羅万象」のシーンです。とにかく迫力満点で魅入ってしまいます。
体感のへやは入る時にスクリーンのカーテンをくぐって入場するのですが、人の行き来が途切れると、入場口と出口がどこにあるのか本当にわからなくなってしまうので注意です。
「解散!」「森羅万象」の他に「あ」のテーマや、「ガマンぎりぎりライン」のタイトルも上映されています。4つのタイトルが繰り返し上映されていました。
概念のへや
概念のへやは、「くうかん」「じかん」「しくみ」の3つのテーマで構成されています。場所や時の流れ、人の動きを、どのようなデザインを通して感じているのか、体験・体感できる作品が数多く展示されています。
はやい「あ」
一個一個形の違う「あ」が円状に10個展示されています。それぞれを映す小型のカメラが1/10秒の速さで切り替わり、「あ」のアニメーションとしてモニターで確認する事ができます。
是非「あ」の近くに自分の顔を寄せてモニターを確認してみてください。アニメーションの一瞬に自分の姿が映し出されますよ。
最初は、モニターに自分が映し出されているなんてわからなかったのですが、写真を撮影していて後で確認している時に自分が写っている事に気がつきました。1/10秒なのにすごい確率ですね(笑)
じかん模型
時の流れをどのように区切り、使い分けているのか色々な時間のとらえ方を観察できる空間です。
液晶モニターに映し出される映像の変化を楽しむ展示が多いので、ゆっくり眺めながら変化や違いを見比べるのも面白いかもしれませんね。
じかんのかたち
じかんを表現する様々な形に焦点をあてた展示です。面白いと思ったのは、漫画のコマ割りです。漫画も1コマめから最後のコマに行きつくまでの間に、話が進み、時が経っている事に気がつきます。
よくよく考えればごく当たり前の事なのかもしれませんが、そういった概念で漫画を読んでいなかったので、改めてこの展示やデザインあの視点に感心するばかりです。
ひと ひと ひと
人と人が、隣に座ったり向かい合って座る時、ちょうどいいと感じる距離はどのくらいか体感できる空間です。
普段、無意識に計っている人と人との距離感を客観的に見て感じる事ができます。
この展示の面白いところは、足形ひとつにもストーリーが感じられるというか、たとえば「食卓」の4つの足形は、見ただけでどれがお父さんでどれがお母さんで・・・とわかります。
足の大きさや角度で更に小学生位の女の子と、男の子がいる家族構成なのかな?とも想像できます。
こういった細かいところにもユニークさがつまっていて、この展覧会に入場してからというもの、観察する意識がどんどん芽生えてきている事に気がつきます。
しくみの観察
身近にあるものから大きなものまで、様々な場面で「共通」するしくみを観察できる展示です。
ガラスケースの中にいくつか、身近にあるものが飾られていて、それと共通点のある「別のもの」が全面の液晶モニターに次々と映し出されます。
映像は早いので、え?それも?と思ったりしますが、よくよく考えると共通点があったりして、それらを考えるのもまた面白い展示です。
しくみ寿司
ある場面ではうまくいく仕組みも、目的や条件に合わない場面ではうまくいかない様を、回転寿司をモチーフに考えられた展示です。
順番に映像を見ていくと、どんどんおかしな世界になっていきます。しくみがかみ合わないという事は、物事がスムーズにいかないという事に繋がるとてもわかりやすい展示でした。
最後の「偶然寿司」はとてもユニークで面白いので必見です!こんなお寿司屋さんが実際にあったら嫌ですけどね(笑)
歯車になる
こちらは来場者自身が歯車になって用意されたしくみにかみあえる体験型展示です。歯車は大人用に加えて子供用の大きさも用意されています。
こちらは歯車にかみあうと数字をカウントしてくれたり、音がなったり、ライトがついたりするしくみです。
たくさんのお子さんが頑張って挑んでいた印象ですね。自分の力で上手に動かす事ができたら、歯車の気持ちが少しは理解できるのかも?
展覧会 限定販売グッズ紹介
「歯車になる」の先はグッズ販売コーナーになっていました。一般に販売されているデザインあのグッズの他、この展覧会会場限定のグッズも販売されていました。
デザインがすごく面白い物から番組定番のモチーフがデザインされたグッズ等、思っていた以上に種類が豊富だったので、私もいくつか購入しました!会場限定グッズを中心にいくつかご紹介します。
デザインあTシャツはキッズサイズも有
◆解散ノート「ラーメン」 ¥648
◆ゴシックさんのノート ¥540
◆ゴシックさんのペン ¥291
◆明朝さんのノート ¥540
◆明朝さんのペン ¥626
デザインあTシャツは公式ページだと白しか確認できませんが、黒も素敵でした。大人用と子供用が販売されていて、子供用は100・120・140サイズのみの販売のようですね。
解散ノート「ラーメン」
明朝さんとゴシックさんのグッズ
こちらは番組でも人気の「明朝さんとゴシックさん」のグッズですね。実は娘っこも大好きなのでお土産買いです。
ノートは両面印刷で紙質はわりと厚めで丈夫です。少しお高いですが、それ相応の質なのではないかと思いました。
ペンは、見たまんまなんですが・・・ゴシックさんのペンはマジックインキ、明朝さんのペンはくれ竹製です。どちらもそのペンの業界では有名すぎるメーカーですね。ラベルが違うだけでかなりの割高感がありますが、購入する事で心の隙間が埋まる大人なので買ってしまいます(笑)
ペーパークラフト
◆1/100建築模型用添景セット ¥1,620
こちらは自宅で作成できるペーパークラフトです。まさか自分がこれを買うとは・・・行く前は想像もしていませんでしたね(笑)商品の隣に飾られている完成模型を見たとき、何かこう・・・ゾワゾワと感じ、勘とノリで購入してしまいました。
こんな面白そうな模型が簡単に(?)作れるんですよ?チャレンジしてみるしかない!と思ってしまったんですねぇ・・・
こちらはもっとゾワゾワしました(笑)人1個1個の高さが約2cm程なのですが、まず台紙から取り外すシーンからしてイライラしそうな事が予想できます。それでも完成した時の達成感を味わってみたかったのです・・・。
にこる
デザインあ かくほん
この他にも、行く前から購入したい!と思っていた一般販売のデザインあの本をいくつかピックアップしていたのですが、本来購入しようと思っていたのと違う本を購入しました。
こちらは「でざいんあ かくほん」という本です。見て、眺めるだけの本ではなく、えんぴつやクレヨンなどで書き込む事ができます。
予めテーマが決められているので割と簡単にデザインに触れる事のできる、ワークブックのような本で、デザインしてみたいけど、何からはじめたらいいのかわからなかったり、どうすればいいのかわからない、といった方にもとてもおすすめです。
対象年齢は小学校小~中学年位かな?と思うのですが、それ以上の大人が取り組んでも大変楽しく書き込めるのではないかと思います。(あくまで個人的見解ですが)
この本の内容やデザイン自体がとてもおしゃれで面白いのですが、実際に頭を使って手を動かす事で、密かに隠れた「デザイン脳」を引き出してくれるかもしれません。そんな想いが込められた本のような気がします。とても面白いので、ご興味のある方は是非ご覧くださいね。
音楽・映像作品
この他にも「デザインあ」の音楽が好き!という方には番組の音楽をあつめたCDや、デザインあの映像に興味がある方には番組の人気コーナーがたくさん入ったDVD・ブルーレイも販売されています。
「とってもいい」レリーフ
個人的に面白いけど自分で購入はしないかな?・・・と思った商品は「とってもいい」レリーフ。マグカップの取っ手が並んだ陶器で出来たレリーフのようですが、どこに飾れますかね?(笑)
他にも本当にたくさんのグッズが販売されていました。公式ページに掲載されていない商品もありましたよ!
「あ」になろう!
デザインあ展のパンフレットには、最後の展示として紹介されていました。真ん中に立って「あ」の文字の一部になれるフォトスポットです。
こちらは日本科学未来館の企画展前の広いスペースに設置されていて、入場する前に寄って行かないと、会場を出た後に気がつかずに通り過ぎてしまうかもしれないのでご注意です!
意識して最後に寄る事ももちろん可能ですよ。訪れた記念にたくさんの方々が「あ」になりきって撮影されていました。小さなお子様用もちゃんと用意されているのが嬉しいですね。
日本科学未来館でちょっと休憩もおすすめ
日本科学未来館には、企画展の他に常設展、お食事が出来るレストランや休憩スペースなどもあります。展示を楽しんだ後に、眺めのいいレストランでゆっくり休憩するのもすごくおすすめです。
7Fにあるレストラン「Miraikan Kitchin」や5Fにある「Miraikan Cafe」のメニューやご利用については別記事でご紹介していますので、是非そちらもご覧ください。
【東京・お台場】日本科学未来館に来たら「Miraikan Kitchin」&「Miraikan Cafe」でちょっと休憩していきませんか?
デザインあ展 in TOKYO 感想まとめ
いかがでしたか?訪れる前は、ゆっくりじっくり見て観察する展示が多いのかと思っていたのですが、参加型展示や体感、体験できる展示作品が予想以上に多かったのが印象的でした。
テレビの番組を見たことがなく、「デザインあって何?」という人でも全然大丈夫!全ての展示が「日常の中にあるもの、こと」からデザインの視点で展開されているので、老若男女全ての人が見て、理解できる内容になっています。
また、作品とリンクする独特の音楽もとても素晴らしく、特に「体感のへや」で流れるライブ感あふれる音楽はかなり見応えがあるので、一見の価値ありです!
普段デザインする事とは無縁の方でも、とても楽しく金額以上の体験が出来る事間違いないと思います。デザインあ展 in TOKYOは10月18日まで開催されていますので、少しでもご興味がある方は足を運んでみてはいかがでしょうか?
9月以降の混雑状況はこちら

開催概要
デザインあ展 in TOKYO | |
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2018年7月19日(木)-10月18日(木) | |
日本科学未来館1F 企画展示ゾーン | |
10:00-17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで 但し、土曜日と祝前日 (9/16、9/23、10/7) 8/10~18は20:00まで開館 常設展は17:00に終了 |
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9月以降の毎週火曜日 | |
大人(19歳以上)1,600円 中人(小学生-18歳以下)1,000円 小人(3歳-小学生未満)500円 ※当日券を日本科学未来館の チケット売り場で購入できます。 |
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日本科学未来館 住所〒135-0064 東京都江東区青海2-3-6 詳しい行き方 * |
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03-5777-8600(ハローダイヤル) | |
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Design「あ」 |
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